インタビュー

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取材日:2016/10/21

車椅子バスケを通じて社会のバリアフリー化を推進したい。

No.01 高橋 俊一郎

一般社団法人 関東車椅子バスケットボール連盟 代表理事

車いすでも、どんどん外に出ていけ。

どのような活動をされているのか教えてください。

高橋

2013年に一般社団法人 関東車椅子バスケットボール連盟を創設し、代表理事としてマネージメントを行う傍ら、プレーヤーとしても活動しています。
また、バリアフリーに関する企業向けコンサルティングやバリアフリーに関する講演会など、障がいに対する理解を広めるための活動も行っています。

今、関東車椅子バスケットボール連盟は何名くらいの会員がいるのでしょうか?

高橋

現在は約160名です。そのうち学生も約20名ほどいます。チームは14チームあります。

そもそも、関東車椅子バスケットボール連盟をつくったキッカケは何でしたか?

高橋

18歳のとき、部活中の怪我が原因で車活いす生を余儀なくされました。スポーツがしたいという思いを抱えていたある日、担当医が車いすの現役バスケット選手を連れてきて私に紹介したんです。そこで、「退院したらうちのチームに来てみないか。」って誘ってくれたんです。東京で初めて見た車いすバスケに魅了されて始めました。

事故後はどんな気持ちでしたか?

高橋

すごいショックでした。どんな生活になるのか想像もつかず、あまり元気もなく、何をするにもやる気がなかったです。そんな様子を見て、担当医が病院を出入りしていた車いすメーカーに声を掛け、元気づけるために選手を連れてきてくれたのだと思います。

19歳になり、一般企業に就職しました。その企業は身体障がい者の雇用自体が初めてでしたが、最初に言われたのは「車いすだからと言って社内にこもらず、あなたはこの会社に入ったのも何かの縁だし、どんどん外に出ていけ」と言ってもらえました。
その言葉のとおり、各事業所に顔を出したり、営業や障がいに関する講演を行うようになり、今に繋がっています。

今後の目標や予定があれば教えてください。

高橋

身体障がい者の福祉モデルをつくっていきたいと思っています。それも、様々なシーンで。車いすの人が住みやすい街というのは、普通の人にとっても便利で安全なものであるはずなんです。「身体障がい者の為だけに施設を改装したりするのはお金のかかることだ」という人もいますが、実は身体障がい者に限ったことではなく、シニアの方やベビーカーに乗る赤ちゃんにとっても、より利用しやすい施設になると考えています。
バスケットボールの大会を開催することは、車いすの人と普通の人が触れ合う機会だとも考えています。何が不便で、何に困っているかを気づき、知ってもらえるからです。大会の期間中は、たくさんの選手が会場近くのホテルに泊まり、食事をします。そのなかで必要なバリアフリーとは何かをホテルやお店の人に伝え、バリアフリーというニーズを実感してもらうことで、実際の施設改善に繋がった実績もあります。人の心のバリアと、物理的なバリア、この両者を取り除いていきたいと考えています。

障がいのある人に、メッセージをお願いします。

高橋

チャンレジ精神を持ってほしいと思います。自分で壁をつくらない。そして、自分で考えていることを実現するような、周りの過剰な擁護を打破するような強い意志を持ってほしい。誰かが何かしてくれるのを待つのではなく、自ら動くことで必ず何かが変わるってことを伝えたいです。