インタビュー
取材日:2017/11/28
障がい者 = よい人・頑張っている人?
システムエンジニアから転身したワケ。
No.05 高岸 真紀夫
障がい児・者向け福祉用具製造・販売
株式会社るーと 代表取締役
シーティング技術、障がいが”椅子”で変わる。
どのような活動をされているのか教えてください。
高岸
障がい児・者向けの椅子(座位保持装置)、車いす等の福祉用具製造・販売をしております。遊びと環境支援協会(Playfull and the Environmental Support Society、通称「Patess(パテス)」)に運営委員として参加して、障がい児の遊ぶことの大切さを学ばさせてもらい、その後は各地で行われる障がい児の遊ぶイベントへボランティアで参加しております。
それを始めたキッカケはありますか?
高岸
2005年頃(当時33歳)、シーティング技術を広めるために大阪から東京へ出てきた、NPO法人ボップンクラブ代表の村上潤氏と出会い、椅子で障がいをもった人達がとても変わる(本来の本人の力が発揮できる環境)ところを見せられて感動して、面白い仕事があるのだと思いました。
その後はセミナーや勉強会に参加して、技術の習得やセラピスト(理学療法士や作業療法士など)や特別支援学校の先生たちと知り会うこともできました。1991年4月から18年弱勤めた会社を希望退職し、2カ月間大阪のひげ工房・アシストにて営業や製作の勉強をして、2009年(36歳)の時に起業しました。
御社の製品は、主にどんな方が利用されますか?
高岸
障がいがあって自分で座ることが出来ない人や座ることが苦手な人です。小児から高齢の方まで多くの人から依頼がきます。今までの椅子では頭が起こせない、体の変形が強まって辛そうなので、リラックスしてちゃんと頭を起こせる椅子が欲しいと言う要望が多いです。
今後の目標や予定があれば教えてください。
高岸
障がいがあっても楽に座ることが普通(!)の世の中にしたい。そうすることで、遊び、勉強、仕事、恋愛などいろんな事ができるような環境を提供していきたいと考えています。
障がいのある人に、メッセージをお願いします。
高岸
障がい者=よい人・頑張っている人と思われてしまうことがとても多いと思いますが、もっと自分を出して行けるような世の中にできたらと思います。まだ少し大変ですが、外に出ていく事で多くの事が変わっていくと思います。
ちょっと、おしゃれしてかっこよく出かけましょう!!
写真はすべて2017年9月18日に開催した「ぐんま子どものふくしフェスタ」よりお借りしました。